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詳しく解説

【印刷用紙】チラシとフライヤーの違いとは?

チラシとフライヤーの違いについて詳しく解説いたしました。

日常的に目にすることの多い紙での宣伝広告ですが、いろいろな呼び方がありますね。
チラシ、フライヤー、ビラ、リーフレット、パンフレット……。
広告やサービスの紹介などが掲載されている紙であることは分かるものの、紙広告をすべて「チラシ」と表現することもあるため、それぞれどこどう違うのか、 具体的にどのような使い分けがされているか、知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、広告紙について知りたい方、これから広告紙を制作したい方に向けて、チラシとフライヤーの語源や特徴、違いや使い分けを解説します。
最後まで読んでいただくと、以下のような疑問が解消されます。

  1. チラシとフライヤーの語源や特徴を知りたい!
  2. フライヤーはチラシとはなにが違うの?
  3. それぞれはどう使い分けているの?

それでは、項目ごとに説明していきます。

チラシとは?

「チラシ」は日本に住んでいれば誰もが耳にしたことがある言葉で、そのイメージも「広告の載った紙」。
フライヤーやビラなどもまとめて「チラシ」と表現することもあり、1枚刷りの広告紙の総称として使われる代表的な紙広告です。
日本で暮らす人にとってなじみ深いチラシについて、その語源や特徴などについて解説していきます。

チラシの語源について

チラシと聞くと、ペラペラとした薄い紙に印刷された広告というイメージが浮かびますが、その語源は日本語の「散らし」であるとされています。

言葉の由来は、広告を掲載した印刷物を「周囲に撒き散らす」という動作からきています。撒き散らす目的は、「広告物を多くの人の手にとってもらい、
知ってもらうこと、宣伝すること」ですが、その始まりは江戸時代にまでさかのぼります。

江戸初期の天和3年、越後屋(現在の三越)が呉服の宣伝のために撒いた「引き札」。これは客を引く、引き付ける、といった意味ですが、
引き札が明治大正を経て、昭和の時代にチラシと呼ばれるようになりました。ちなみに引き札発祥は天和3年ですが、江戸の大火があったころです。
江戸時代、町家は木造で作られていましたので、よく火事がありました。

江戸大火はその中でも規模が大きく、3500名の方が亡くなった火事です。チラシは紙の広告ですので、原材料は木材です。日本は今も一般住宅は木造建築が多いので、
時が移り変わっても住宅も広告紙も江戸時代と同じ材料を使っている、というのも興味深い側面でしょう。

チラシの特徴

チラシはマーケティングでプッシュ型と言うアプローチ方法をとる一枚刷りの印刷物です。
Push(押す)型とは、受け取る側の意思とは無関係に情報をダイレクトに届ける形の広告で、テレビや街にある看板などもプッシュ型広告にあたります。

チラシは紙媒体として手に取れる、手元に残ることがテレビなどとの違いで、チラシ、フライヤー、ビラ、リーフレットなどのさまざまな広告印刷物の中で、最も使用用途が広いのが特徴です。
新聞折り込み広告やポスティングで日常的に手にする方も多いでしょう。

掲載される情報についても、商品情報からサービス紹介、イベントの案内、市区町村からのお知らせなど多岐に渡ります。

チラシは英語では何という?

「チラシ」は日本語です。では、英語でチラシをあらわす単語がなにか、気になりませんか?
ずばり、チラシを英訳すると「flyer」になります。この記事はチラシとフライヤーの特徴やちがいを解説する記事ですが、チラシ=フライヤーなの?
という疑問が湧いてきますね。たしかに、ほとんど同じである、とされる場合もありますが、広告業界では明確に使い分けがされています。

フライヤーとは?

「フライヤー」は、チラシほど万人が知る言葉、というわけではありません。
チラシを少しおしゃれな表現としてフライヤーという方もいますよね。
けれど、ペラペラの透けるような紙に1色刷りのスーパーの広告をフライヤーと表現すると、すこし違和感があります。
フライヤーにも、その言葉が持つイメージがあり、フライヤーの使われ方によって、そのイメージが作られてきたと言えます。
それでは、フライヤーの語源やその特徴などについて、解説していきます。

フライヤーの語源について

フライヤーはチラシに比べて音の響きがどこかモダンですが、語源は「flyer/flier」という英語です。
その単語の意味合いどおり、「空を飛ぶ人やもの」、「飛行物」が日本語訳です。昔、イギリスではより多くのひとに広告を見てもらうため、飛行機から印刷物を撒いていました。

そのため、広告物自体が空を飛ぶもの(フライヤー)と呼ばれるようになりました。飛行機から印刷物を撒く行為は、安全面から現在では禁止されています。

フライヤーの特徴

フライヤーは、イギリスなどでは現在も日本でのチラシに近い幅広い用途で使用されていますが、
日本では紙媒体でのプル型広告というアプローチ方法で使われています。

Pull(置く)型と言うとおり、ユーザー側から取りに行く形の広告印刷物です。Pull型は、その広告紙を取得するかどうかを受け取る側に委ねているため、購買ニーズが高い人の手に渡る確率が高い傾向にあります。

逆に、興味のない人が手に取ることはほとんどないため、新規の顧客は獲得しにくいとされています。デザイン性のある厚手の紙などで作られ、ショップやヘアサロン、レジ脇やラック、飾り棚などに置かれるケースがほとんどです。

ライブ会場や博物館・美術館などで見かけることもあります。クオリティが高いので、記念品として保管している方も多いのではないでしょうか。

フライヤーは英語では何という?

語源で確認したとおり、フライヤーの英語はそのまま「flyer/flier」です。単語が2種類あり、スペルが違うなら意味も違うのでは?と思われるかもしれませんが、発音も意味もまったく同じです。

しかし、英語でのflyer/flierと、日本語で呼ばれるフライヤーとは意味は同じでも使われ方はやや異なります。舶来物が、日本では本来とは違う使われ方をされることはよくありますが、フライヤーもそういったケースに該当するのでしょう。

素材 チラシとフライヤーの違い

ここまで、語源や使われ方の特徴などを解説してきました。
次に、チラシとフライヤーの違いを「素材」から見ていきましょう。大量配布するチラシは流通しやすさや、管理面、コスト面などから大判の薄い紙で作られることが多いです。

一方、据え置く形をとることが多いフライヤーは、しっかりとした素材の紙で、デザイン性を持たせることでニーズのある人の目を引く形状を採用することもあります。

紙媒体の広告は、保存性の高さもメリットの一つです。後々の集客も見込めることから、商品情報だけでなく、住所、問い合わせ先などの情報を掲載しておくのも重要なポイントです。
それでは、サイズ、厚さ、コストの観点から、チラシとフライヤーそれぞれの特徴を解説します。

サイズ

チラシとフライヤーそれぞれの用途が、素材選びに大きく影響しています。チラシは大量に配布することを前提とし、手配りやポスティングなども行うため、携帯性のよいA4・B5サイズが使われます。

また、新聞の折り込み広告としては、B4・D4サイズと言った大判であることもあります。
次にフライヤーですが、こちらはチラシに比べるとかなり小型のA6サイズやポストカードサイズが主流ですが、特殊紙などを使用した変形サイズなど、ユニークなデザインのものも多いです。

厚さ

チラシは携帯性や利便性を重視し、極力薄手で厚みのない用紙で制作されます。フライヤーはハガキ程度の厚みがある用紙で作られることがほとんどです。

ラックに置いたときに、ペラ紙では前に倒れたり崩れたりしますが、きちんと自立して看板のようにフライヤーがアピールしていたら、思わず手に取りたくなってしまうでしょう。

コスト

広告紙を制作するコストは、デザイン費+印刷費などです。デザイン費はまちまちですが、デザイン制作会社に依頼するとA4片面で3~5万円、
クラウドソーシングサイトでフリーデザイナーに依頼することもできますし、デザインまで込みで請け負う印刷会社もあります。

チラシは大量生産・大量配布が大前提になるので、1枚の印刷コストは低く抑えるのが鉄則ですが、大部数になるため総コストはかかります。
フライヤーはしっかりした厚手の特殊紙などで制作されるため、チラシと比較すると1枚単位の制作コストはかなり高めです。

ただ、配布先は限定されているため、部数は少なめです。大手印刷会社比較で、コート紙90kgで100枚刷るコストは10~20円/枚ですが、1000枚だと2~3円/枚でした。
刷れば刷るほど1枚コストは低くなるものの、一般的には大部数であるチラシの方が総コストはかかるでしょう。

集客 チラシとフライヤーで差は出る?

チラシとフライヤーで集客力に差が出るかも気になるところです。

前提として、チラシとフライヤーではターゲットが異なります。チラシは大量に制作・配布することにより、不特定多数の人の目にとまることを目的としていますが、
フライヤーはその情報に対して元から興味がある、いわゆる見込み客をターゲットにしています。

そのため、集客力に関して、どちらが優位かは一概には言えませんが、多くの人の目に触れる機会があるのはチラシでしょう。

ですが、実際に購買活動に至る見込みが高いのは、ターゲットを絞っているフライヤーです。それぞれの特徴を把握したうえで、広告したい内容ごとに、
宣伝方法としてどちらを選択するかを事前にしっかり検討しましょう。
ここからはチラシとフライヤーについて、載せられる情報量と、レイアウトの種類を解説します。

載せられる情報量

チラシとフライヤーでは、1枚の情報量についてもかなり違いがあります。たくさんの情報を載せるには、家電量販店のチラシのような大判サイズの両面チラシが向いていますが、
個々の情報が埋もれてしまいがちなので、見せ方などに配慮が必要です。

フライヤーは小さくクオリティの高い仕上がりが可能ですが、そもそも載せられる紙面が少ないため、情報の適切な取捨選択が必須です。

レイアウトの種類

載せられる情報量とレイアウトは綿密な関係にあります。チラシについてはいかにたくさんの情報を載せるかがキモのようにも思えますが、
制作側が望む形で情報が伝わるかどうかは、レイアウト次第とも言えます。

詰め込みすぎると、視認性を損なって、見る気を失わせてしまいます。レイアウトの種類はたくさんありますが、視認性を損なわず興味を引くパターンは定義されています。

  • 情報のグループ化
  • 文字を揃える
  • 色の配分は70:25:5
    (テーマカラー・文字の基本色・強調色)
  • 適度な余白
  • 目的にあわせた統一フォント

がレイアウトのポイントです。



シーン別 チラシとフライヤーの使い分け

ここまでチラシとフライヤーの特徴や違いなどを解説してきましたが、では、どういったシーンでどちらの広告を打つのが適切でしょうか。
制作に少なくないコストをかける以上は、それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、より効果的な媒体を選択しところですましょう。
それでは、シーンごとに解説していきます。

イベントの告知

イベントの告知については、チラシとフライヤーのどちらも検討対象になります。
たとえば、複数のグループが集まるフェス形式の音楽イベントであれば、チラシが良さそうです。 大規模イベントであれば収容人数も多いので、より多数の目に触れる広告方法を取るのは理にかなっています。
逆に、単独ライブのように、出演者が限定的で収容人数がさほど多くないライブハウスでの開催であれば、フライヤーが向いています。イベントの規模やターゲットを想定した上で、告知方法を選択しましょう。

ラックでの告知

ラックでの告知はフライヤーで行うのが良いでしょう。ユーザーが自ら手に取ることになるので、ユーザーの興味を引くデザインは好まれますが、
デザイン性に走りすぎると、なんのフライヤーなのかわからないといった事にもなります。

アピールポイントが不明にならないよう気を付けましょう。既存ユーザーが主なターゲットになるので、サービス固有のシンボルマークなどがあれば、積極的に取り入れてみるのも良いですね。

新聞への折り込み

折り込み広告であれば、チラシを選択することが好ましいですが好ましいです。
折り込みチラシの一般的なサイズはB4サイズですが、ほかの折り込みチラシもB4サイズであることが多いため、埋もれてしまうかもしれません。

そんなときには、D4サイズがおすすめです。B4よりも一回り大きいサイズで、1面が折られることなく折り込める最大サイズです。
複数のチラシが入っていても、パッと目を引き、ユーザーの目に留まる可能性が高まりますので、検討してみる価値はあるでしょう。

購買数が減る傾向にあるものの、新聞は依然として高い広告宣伝力を持っていますので、サイズや紙面に載せる内容含め、訴求力の高いチラシを制作すると、集客につながります。

プッシュ型告知

プッシュ型での告知にはどのようなものがあるかおさらいしておきましょう。Push型広告の代表格は、テレビといって間違いありません。

ユーザーが電源を入れてチャンネルを合わせるだけで、様々な情報が流れてきます。
ユーザーは目の前に流れてくる情報を一方的に受け止めることになり、強力な宣伝効果があります。
近年発達してきたWeb上でのプッシュ型広告では、動画広告、アフィリエイトなどがあげられます。メール配信もプッシュ型にあたります。

ではチラシはどうでしょうか?ここまで記事にしてきたとおり、チラシもプッシュ型広告に該当します。
他のプッシュ型広告媒体との違いはやはり、物理的な紙媒体があるということです。
手に取れる動かない情報には、Web主流になった現代社会においては替えの利かない「持続的な広告宣伝力」があると言えます。

【まとめ】チラシとフライヤーに違いはある?

チラシとフライヤーは、それぞれの特徴を生かした使われ方をしていることがわかりました。
最後に、チラシとフライヤーの違いについて一覧で確認しましょう。今後チラシやフライヤーを活用する際にご活用下さい。

チラシフライヤー
アプローチ方法Push型広告
(受け取り側の意思を問わず配布)
Pull型広告
(受け取り側が自ら取得)
ターゲット不特定多数情報に対してニーズのある人
配布方法新聞の折り込み広告ラックなどに設置
サイズ/用紙/掲載内容A4、B5サイズ以上の大きめの薄い用紙に、たくさんの情報を掲載A6、ポストカードサイズの小さめの厚紙や特殊紙に、厳選された情報を掲載
必要枚数大部数少部数(ニーズが想定される分)

チラシ/フライヤー商品一覧

 

A3サイズ

サイズ:297 x 420mm

片面カラー:100枚4,928円(税込)〜

新聞の折り込みチラシでよく使用されるサイズです。大きいので、店頭には置きにくいですが2つ、3つ折りにして配れば問題ありません。

 

B4サイズ

サイズ: 257 x 364 mm

片面カラー:100枚4,928円(税込)〜

新聞の折り込みチラシでよく使用されるサイズです。大きいので、店頭には置きにくいですが2つ、3つ折りにして配れば問題ありません。

 

A4サイズ

サイズ:210 x 297 mm

片面カラー:100枚3,740円(税込)〜

駅にある、ツアーパッケージなどのチラシの大きさです。大きめの文字も使え、写真でもインパクトが出せます。

 

B5サイズ

サイズ:182 x 257mm

片面カラー:100枚3,740円(税込)〜

駅にある、ツアーパッケージなどのチラシの大きさです。大きめの文字も使え、写真でもインパクトが出せます。

 

A5サイズ

サイズ:148 x 210mm

片面カラー:100枚3,091円(税込)〜

街頭でのチラシ配布で見られる大きさです。文字もある程度大きめに入るので、お店のメニュー紹介や割引などに最適です。

 

B6サイズ

サイズ:128 x 182mm

片面カラー:100枚3,091円(税込)〜

街頭でのチラシ配布で見られる大きさです。文字もある程度大きめに入るので、お店のメニュー紹介や割引などに最適です。

 

A6サイズ

サイズ:105 x 148mm

片面カラー:100枚2,486円(税込)〜

イベントの告知などに使用され、気軽に持ち運べる手に取りやすいサイズになります。