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A6〜A3サイズ|B6〜B4サイズのチラシ・フライヤー印刷

学会用ポスターのサイズや作り方

学会で使用するポスターについて、サイズや作り方についてまとめました。

「学会で発表をすることになったけれど、ポスターのつくり方が分からない」「多くの人にわかりやすく、見てもらいやすいポスターにしたい」とお考えの方が多いですよね。 日頃の研究の成果を発表する場ですから、たくさんの人に見てもらい、高評価を得られるポスターにしたいものですよね。

スピードプリントでは、多くの学会発表用のポスター制作に携わっています。
数多くのポスターを印刷してきた印刷専門店の立場から、魅力的な学会ポスター作りのポイントをお伝えします。

学会発表で使用されるポスターサイズ規格

発表で使用するポスターサイズは、各学会ごとに決められています。
統一された規格というものはありませんが、国内の学会においては、主に以下の2つのサイズを指定されることが多いようです。

1. 900㎜×1800㎜(サブロク判)

学会で多く使われるポスターサイズの1つが「サブロク判」と呼ばれる900㎜×18000㎜のサイズです。
縦横比がちょうど1:2となりますので、デザインしやすく、使い勝手が良いサイズ感となっています。

2. 840㎜×1189㎜(A0サイズ)

840㎜×1189㎜の「A0サイズ」と呼ばれるポスターサイズも、学会で多く用いられています。

A0サイズはA4サイズの8枚分ですので、デザインの際に大きさをイメージしやすく、初心者でもデザインしやすい点がメリットです。

海外の学会の際には1200㎜×2400㎜と、日本よりも大きなサイズを指定されることが多いです。
海外で開催される学会だけでなく、国内開催の国際学会においてもこのサイズが指定されることもあります。

また海外の学会では「インチ」や「フィート」でサイズを指定されることが多くみられますので、サイズを間違えないように注意しましょう。

パワーポイントでの学会ポスターのつくり方

学会発表ポスターはパワーポイントで作ると便利です。

ポスター制作の方法には

  • ポスターの原寸サイズで製作する
  • A4もしくはA3サイズのスライドを複数作成し、最後に1枚のスライドにまとめる

の2種類があります。

またデザインレイアウトは、ポスターサイズによって大きく影響を受けます。
指定サイズと異なるサイズでレイアウトしてしまうと、当初予定していたデザインが崩れてしまうことも…。
学会発表のポスターを作る前には、まず最初にポスターサイズを確認してから製作をスタートさせましょう。

原寸サイズで製作する場合

原寸サイズでの製作はレイアウトの自由度が高くなる反面、最初にしっかり内容やレイアウトを整えておかないと、煩雑で伝わりにくいポスターとなる可能性があります。

学会発表ポスター制作に慣れている上級者向けの製作方法です。

A0サイズの840㎜×1189㎜はパワーポイントで原寸で製作できますが、パワーポイントで製作できる最大ポスターサイズは1422㎜×1422㎜のため、サブロク判の900㎜×1800㎜の場合は原寸での製作は不可能です。

1422㎜×1422㎜以上のサイズでのポスターを製作される際には、原寸と同じ縦横比でサイズ設定をして製作し、印刷の際に拡大します。
たとえば900㎜×1800㎜でのポスターを製作したい場合、縦横比は1:2となりますので、700㎜×1400㎜で製作すると、レイアウトを崩さずに製作が可能です。

900㎜×1800㎜のサイズのポスター製作を行う際には、可能な限り大きなサイズで製作を行うことをおすすめします。
縦横比が同じであってもサイズが原寸よりかなり小さくなりますと、印刷時に拡大した際、画像が荒くなり、仕上がりが悪くなってしまいます。

A4・A3のスライドを複数作成する場合

A3、A4サイズのスライドを複数作成して、最後に学会の指定サイズにあわせて1枚のスライドにまとめる方法もあります。
スライドを複数製作し、1枚のスライドにまとめる方法は初心者の方におすすめですが、レイアウトにメリハリがなくなってしまう点がデメリットです。

パワーポイントの初期設定サイズである「画面に合わせる」のサイズは、A4より一回り小さいサイズとなっていますので、以下の手順で、スライドをA4またはA3サイズに変更しましょう。

  1. 「デザインタブ」をクリック
  2. 「スライドのサイズ」をクリック
  3. 「ユーザー設定のスライドサイズ」をクリック
  4. A4またはA3サイズを指定する

複数のスライドを1枚にまとめる方法

A4サイズ、もしくはA3サイズで作成したスライドを1枚のスライドにまとめる手順は以下の通りです。

  1. 作成したそれぞれのスライドを1枚ずつ名前をつけて保存する
  2. 保存形式は「拡張Windowsメタファイル(.emf)形式」を選択します
  3. A4、またはA3のスライドをまとめるための新規スライドを作成する
    (840㎜×1189㎜の場合には原寸で、900㎜×1800㎜の場合には700㎜×1400㎜がおすすめ)
  4. 「拡張Windowsメタファイル(.emf)形式」で保存したスライドを1枚ずつ張り付けていく

目を引く魅力的な学会ポスター作りのポイント

1.デザインは極力シンプルに

デザインはシンプルを心がけましょう。通りすがりの人がさっと見て、要点をすぐに理解できるポスター内容が理想です。
論文と学会ポスターは異なります。
文章を詰め込みすぎると、読みにくいポスターとなります。

  • 概要
  • 序論
  • 方法
  • 結果
  • 考察
  • 結論

この6つの項目の要点のみを入れることを意識すると、見る人に内容がしっかり伝わる学会ポスターとなりますよ。

2.フォントは読みやすいMSゴシックがおすすめ

学会ポスターでは以下の3つのフォントがおすすめです。

  • MSゴシック
  • メイリオ
  • ヒラギノ角ゴシック(Macの場合)

英文でポスターを作成する場合には

  • Arial
  • Times New Roman

この2つのフォントが使用されます。

フォントサイズ

遠目からでもはっきり分かり、かつポスター内が煩雑とならない、おすすめのフォントサイズは以下の通りです。

  • タイトル:80pt前後
  • 見出し:60~70pt程度
  • 本文:35pt前後
  • 名前・所属:48~55pt程度
  • ポスターサイズによって読みやすいフォントサイズはやや異なりますので、実際にレイアウトしながら調整すると良いでしょう。

3.使用カラーは3色程度に抑える

ポスターで使用するカラーは3色程度に抑えましょう。
多色使いのカラフルなポスターでは、要点が伝わりにくくなり、読みにくくなります。
以下の3つを決めると、メリハリある読みやすいポスターとなります。

  • テーマカラー
  • 文字の色
  • 強調色

まずはテーマカラーから決めると、他の2色もスムーズに決められます。
テーマカラーは研究のイメージと合う色や(自然環境であれば緑など)、所属先の企業や組織でのテーマカラーがあれば、それを選ぶと良いでしょう。
文字の色は概ね黒になります。
黒は「真っ黒」以外にも、やや薄めの黒や紺に近い黒などもあるので、テーマカラーや強調色に合わせて選んでみましょう。
より目立たせたい言葉に使用する強調色には、赤やオレンジ、黄色が使用されるケースが多いです。こちらも他の色とのバランスで決めると失敗がありません。
明度や彩度が高い色は反射するため、読みにくくなってしまいます。
学会ポスターには、やや暗いトーンの色をおすすめします。

余白を取る

サイズギリギリまで、目いっぱい情報を詰め込んではいけません。
適度に余白があると、読みやすいポスターとなりますし、見栄えもよくなります。
左右上下に3cmほど、項目と項目の間に5cmほどの余白を取ると、すっきりと読みやすいレイアウトとなります。

4.印刷専門店がおすすめする学会ポスター印刷用紙

学会ポスターには発色が良く、反射せず読みやすく、丈夫な印刷用紙が求められます。
スピードプリントでは、以下の2つの印刷用紙をおすすめしています。

マット紙

光沢が一切ない、文字の読みやすさに優れた印刷用紙です。
図表や写真の発色性が良く、きれいに印刷できます。
画用紙のような質感をイメージすると分かりやすいです。

半光沢紙

表面にツヤがありますが、光沢紙のように照明に反射するほどのツヤはないため、文字が読みやすい仕上がりとなります。
鮮やかに発色しますので、図表や写真だけではなく、文字もきれいに印刷できます。
ポスターのような質感をイメージすると良いでしょう。

学会ポスターのレイアウト

学会ポスターは人の視点の流れに沿ってレイアウトすると、読む人にストレスを与えず、内容が伝わりやすいポスターとなります。
読みやすい学会ポスターのレイアウトをご紹介します。

1.Z型レイアウト

人の視点は左から右、上から下へと流れる傾向があります。
人の視点の傾向に沿ってレイアウトされたポスターは、読む人にストレスを与えず、より内容が伝わりやすくなります。
視点は最終的に右下に止まりますので、もっとも伝えたい結論やまとめ部分を右下に配置します。
すべての項目が同じ大きさである場合には、Z型レイアウトが読みやすいでしょう。

2.逆N字型レイアウト

視点が流れる左上から右下にかけてレイアウトしていく点はZ型レイアウトと同様ですが、特に大きく目立たせたい図表や写真がある場合には、逆N字型レイアウトがおすすめです。
縦型ポスター向きで、メリハリあるレイアウトとなります。

印刷前に実寸サイズで複数人でレイアウトチェックを

印刷前には必ず実寸サイズでレイアウトチェックをしましょう。
実寸にしてみると、画像や図表の解像度が荒くなってしまうことがあります。
また誰かにチェックをお願いすることもおすすめです。

誤字・脱字の見落としがなくなりますし、レイアウトや配色に関して客観的な意見を得ることができ、より良いポスターへとブラッシュアップできます。

学会ポスターの製作ならスピードプリント

スピードプリントでは学会発表用ポスター制作を承っております。
印刷専門店ならでは高品質なポスター制作が可能です。

大判サイズでの印刷にも対応していますので、1枚刷りにも対応しております。
見る方に伝わりやすく、読みやすい学会ポスター作りをお手伝いします。

ハイスピードで高画質

スピードプリントは高速印刷の高画質印刷をご提供しております。
印刷データそのままのカラーを鮮やかに発色し、データやグラフの細かい文字もつぶれず印刷できます。
情報量が多い研究発表であっても、すっきりとした印象の仕上がりが可能です。

家庭用プリンターでは難しいご指定の大判サイズの1枚刷りも可能で、特殊サイズにも対応しております。
家庭用プリンターでの印刷は、文字のかすれやつぶれが出たり、写真や図表がきれいに発色しないなど、思ったようなデザインに仕上がらないことも。
学会は日頃の研究の成果を発表する場です。
読みやすく、美しいポスターで発表しませんか?

900㎜×1800㎜サイズの印刷もOK!

学会ポスター作成の際、A3・A4サイズのスライドを家庭用プリンターで印刷をしたり、900×1800のパネルにA0サイズのポスター貼って展示することもあるようです。

スピードプリントでは大判印刷も可能ですので、900㎜×1800㎜サイズでの印刷も可能です。
大判プリントができる分、より情報を入れ込みつつも、読みやすく見やすいポスター制作ができますよ。

ギリギリまでの見直しも可能!14時までの入稿で最短即日発送

スピードプリントの強みは短納期。
当日14時までの入稿で最短即日発送が可能です。

ギリギリまで発表内容をブラッシュアップしたい方や、直前に不備が見つかってしまったという場合でも、学会当日にしっかり間に合います!

ただし、休業日である土日祝日を挟む場合やデータに不備があった際にはこの限りではありません。

安心品質の完全自社生産

スピードプリントはすべて自社生産。
一部の企業様では海外工場にて印刷を行うケースもございますが、スピードプリントは八王子にあります自社内にて印刷を行っております。

印刷のプロスタッフが、印刷前のデータの確認や納品前の品質チェックをしっかり行っておりますので、短納期かつ高品質なポスターをお届けしております。

希望サイズでの製作も可能

スピードプリントでは最大900×4000サイズまでの印刷が可能です。
900×1800、または840×1189サイズ以外であっても、ご希望のサイズで対応しております。
通常規格以外のサイズでもご要望にお応えします。

スピードプリントでは高品質が学会ポスターを短納期でお届けをしております。
学会発表ポスターはぜひ当店で!